こんにちは!薬剤師エイトです(^^)今回は、主に子供さんの、予防接種について説明していきたいと思います。いつどんなワクチンを打てばよいのか、何のために打つのか、ワクチンを打たないほうがいい場合はどんな時か、などを書いていきます。よろしくお願いします!
長くなるので、予防接種に関しての記事は2つに分けさせていただきます。
◆和光堂 ベビーのじかん アクアライト りんご 500ml (3ヶ月頃から)【24本セット】 価格:2160円(税込、送料別) (2022/4/17時点)楽天で購入 |
☆ワクチンの種類☆
予防接種とは、ご存知の方も多いと思いますが毒性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)、毒素などを身体に投与することで免疫をつけ、その病気にかかりにくくすることです。投与するものがワクチンですが、実はワクチンにも種類があります。
①弱毒生ワクチン
これは感染しても発症しないように弱毒化させた生きた病原体です。これを接種すると自然にかかった状態とほぼ同じぐらいの免疫がつくといわれています。原則、妊婦さんに接種することができませんので注意が必要です!
例として麻しん・風しん、結核(BCG)、水痘(水ぼうそう)、ロタウイルスなどがあります。
②不活化ワクチン
これは、死滅させて増殖能力を失わせた細菌や不活化したウイルスなどを原材料としたものになります。生ワクチンに比べて生み出される免疫力が弱いので、何回か接種が必要になります。
例としてm、Hib(ヒブ)ワクチン、肺炎球菌、B型肝炎、ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)、インフルエンザ、日本脳炎などがあります。
③トキソイド
これは、病原体が産生する毒素を、免疫を作る能力を残したまま不活化したものです。
例として、破傷風、ジフテリアなどがあります。
さて、ここからは一つずつ詳しく見ていきましょう!!
【送料無料(沖縄・離島除く)】大塚製薬 ポカリスエット 500ml 1ケース(24本) 【熱中症】 シオ 価格:3180円(税込、送料別) (2022/4/3時点)楽天で購入 |
☆いつ何のための接種か☆
・ロタウイルス
=症状= ロタウイルスが原因で、胃腸炎が起こってしまいます。感染すると、嘔吐・下痢・腹痛などの症状を発症し、白い米のとぎ汁のような、すっぱいにおいの下痢が一週間ほど続きます。重症化すると脳炎・脳症の原因になることもあるので、こういった合併症を防ぐために接種が推奨されています。
=時期= ロタウイルスのワクチンは現在二つあり、2回接種をするロタリックスと、3回接種をする必要があるロタテックがあります。口から飲む、経口タイプのワクチンです。
ロタリックスは初回を出生から14週6日までに済ませ、2回目は出生6週0日後~24週0日後までに接種することになっています。
ロタテックは初回は上と同じく出生から14週6日までに済ませ、2回目は出生0日後~32週0日までに接種することとなっています。
【メール便!送料無料!】【宇津救命丸】宇津こども整腸薬TP60g【指定医薬部外品】 価格:1150円(税込、送料無料) (2022/4/3時点)楽天で購入 |
・Hib(ヒブ)
=症状= Hibとはインフルエンザ菌b型というもので、(!インフルエンザウイルスとは別物!)感染すると、まれに髄膜炎や喉頭蓋炎になることがあります。髄膜炎とは脳を包む膜が炎症を起こすことで、小児の細菌性髄膜炎のほとんどがヒブによって起こっています。生命に関わったり、後遺症を残したりすることがあるのでそれを防ぐためにワクチン接種をします。喉頭蓋炎も、ものを飲み込むときむせないように気道を閉じるふたのようなものが炎症を起こし、まれに死亡することもあるのでやはりワクチンでの予防が推奨されます。
=時期= 生後2か月~5歳に至るまでに接種します。接種開始年齢により回数が異なります。
標準的なスケジュール 〈生後2か月~6か月に始める場合〉計4回
1回目 | 生後2か月~6か月 |
2回目 | 前回から4~8週間あける |
3回目 | 前回から4~8週間あける |
4回目 | 3回目から概ね1年後の1歳早期 |
標準よりも遅れた場合 〈生後7か月~11か月に始める場合〉 計3回
1回目 | 生後7か月~11か月 |
2回目 | 前回から4~8週間あける |
3回目 | 2回目から概ね1年後 |
〈満1歳~4歳に始める場合〉 計1回
・肺炎球菌
主に小児用肺炎球菌についてです。
=症状= ほとんどが5歳未満で発生するので、特に乳幼児で注意が必要となります。乳幼児の上気道に感染後、中耳炎や副鼻腔炎などの気道感染症を起こしたり、時には、細菌性髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症に進展してしまったりすることもあるので注意が必要です。ですので予防接種を受けておくことをおすすめします。
=時期= 生後2ヶ月~5歳未満となっています。回数は1~4回と、接種開始時期により接種回数が異なります。
生後2か月~6か月までに接種を開始した場合
1回目接種後27日間以上の間隔をあけて2回目、2回目接種後27日間以上の間隔をあけて3回目、生後12~15ヶ月に4回目を接種というスケジュールになっています。ただし、3回目接種後、60日間以上の間隔をあけて4回目を接種することとします。
生後7か月~11か月までに接種を開始した場合
1回目接種後27日間以上の間隔をあけて2回目、2回目接種後60日間以上の間隔をあけて生後12~15ヶ月(1歳代)に3回目を接種します。
1歳で接種を開始した場合
1回目接種後60日間以上の間隔をあけて2回目を接種します。
2歳~5歳で接種の場合
接種回数は1回のみとなります。
大塚製薬 ポカリスエット 500ml×24本 価格:3040円(税込、送料無料) (2022/4/17時点)楽天で購入 |
・B型肝炎
=症状= B型肝炎は肝障害を起こすウイルス感染症です。急性の症状としては吐き気、倦怠感、発熱、黄疸(肌や目が黄色くなる)などがあります。B型肝炎は、肝癌、肝硬変などの原因にもなり得るので注意が必要です。
=時期= 生後2ヶ月~1歳未満に3回接種します。母親がB型肝炎ウイルスを持っているかいないかでスケジュールが変わってくるのですが、持っていない場合、生後2ヵ月から4週間隔で2回、さらに1回目の接種から20週以上経ってから3回目を接種します。持っていると、1回目を出生直後に接種する必要があります。
・BCGワクチン
=症状= BCGワクチンとは、結核を予防するためのワクチンです。患者数は昔に比べ減少しているものの、今でも年間10,000人以上の患者が発生し、約2,000人が命を落としている日本の主要な感染症です。
結核の症状として、長引く咳や痰、続く微熱、体のだるさなどが挙げられます。結核が進行すると咳やくしゃみによって周りの人への感染リスクが高くなります。そのため、結核の早期発見・診断が重要となります。
=時期= 生後12ヶ月に至るまでに一回接種します。5ヶ月~8ヶ月になるまでに打つことが推奨されているようです。
長くなりましたが読んでいただきありがとうございます。予防接種の記事②に続きますので、また宜しくお願いいたします(*^^*)